アトリエを構えてからずっと思い描いていた1day retreatが、さまざまなご縁とお力添えにより、この秋実現します。
最近人気のでてきた「リトリート」ですが、リゾート地やホテルなどで過ごすラグジュアリーなイメージが強いように感じます。
街中に暮らす人たちにこそ、自然のなかに身を置いて、リフレッシュしたりリラックスしたり、自分のために過ごす「静かな時間」が必要だと思うのですが…
遠方へ足を運ぶのは時間的にも、体力的にも、コスト的にも、一定のボリュームが必要となります。
私がそうであるように、体験したくても参加がむずかしい方が多いのではと常々思っていました。
平野地区は私にとって、思い入れの強い場所。
神戸で本格的に暮らし始めた最初の街でもあり、現在アトリエがあるのもこのエリアです。
「平野の交差点」は神戸の山と海をつなぐ分岐点。
風情ある街並みが残りつつ、新しい風も吹いている、穏やかで上品な下町です。
ハーブの監修などもさせていただいている『平野コープ農園』は展望台公園の中にあります。
有機肥料で育てる野菜や果樹、無農薬ハーブなどの作物はもちろん、収穫の喜びも運営の苦労もみんなで分け合い、自分たちらしいコミュニティをゆっくりと育んでいます。
農園はゆたかな緑が繁る山の麓に位置し、繁華街からの距離もほどよく、静かにゆるやかな時間が流れています。
平野地区には歴史的なスポットが多く、由緒ある祇園神社の『祇園まつり』は毎年多くの人で賑わいます。神戸の人たちは親しみを込めて「平野の祇園さん」と呼んでいます。
祇園神社の麓にある古民家わびすきさんは、築100年を超える立派な古民家。
平野コープ農園と同じ頃にオープンされ、地元・遠方を問わずみんなに愛される憩いの場となっています。
この地を訪れた方の多くが「旅に来たみたい」との感想を持たれるのは、「日常のなかの特別」を感じているからかもしれないと思うようになりました。
すぐ そこにある しあわせ。
ここではないどこか、は
もしかしたら
足元にあるのかも?
いつも、そんなふうに感じます。
ちょっと疲れたな
なんだか気分を変えたい
もっと深呼吸したい
そう思ったときに、あと少し…もうちょっと…と目を背けずに、きちんと自分と向き合うことができたなら。
いまの私、よくがんばってる
でも本当は、何をしたい?
どうありたい?
自分を認めてあげたり、問いかけたりする時間を、もっと身近に持つことができたなら。
ほんとうに、たいせつなことがみえてくる
そんな気がするのです。
『ひらのリトリート』-Persons- につづきます
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